前回は、マニュアル・トランスミッションについてお話ししました。マニュアル・トランスミッションというのは、運転者がギアを選択して操作するトランスミッションのことです。形式は、「クラッチペダルを踏む」という動作から「再度エンジンとタイヤの回転を接続する」までといったように、少し複雑になっています。
ただ、エンジンの力がタイヤにダイレクトに伝わるので、うまく乗りこなせば、無駄のない、燃費の良い運転ができるトランスミッションです。
また、今回は、操作がより容易な「オートマチック・トランスミッション」について解説したいと思います。
・日本のAT率は、なんと98%!!いま最も採用されているトランスミッション!
オートマチック・トランスミッションというのは、車速やエンジンの回転速度に応じて変速比を自動的に切り替える機能を備えたトランスミッションのことです。ギアの選択とクラッチペダルの操作が不要になります。マニュアル・トランスミッションよりも運転操作が楽です。
実は、昔は、オートマチック・トランスミッションよりマニュアル・トランスミッションのほうがよく採用されていました。というのも。コストがかかるので、有料オプション扱いでしたし、燃費もほぼ同じだったからです。
しかし、変速段数が7速・8速と増えていき、トルコンの滑りも減っていくと、オートマチック・トランスミッションを採用する方が増え、価格もほぼマニュアル・トランスミッションと変わらないようになりました。こうして、「AT普及期」に入ったわけです。
続く